夜間対応型訪問介護の概要
サービス内容や利用条件、料金などについて。
夜間対応型訪問介護とは
夜間対応型訪問介護は、在宅で生活する要介護者を対象とした「夜間の訪問介護サービス」です。
※サービス提供の時間帯は事業所により異なります。(「18:00~翌8:00」あるいは「22:00~翌6:00」としている事業所が多いようです)
このサービスでは、主に排泄の介助、着替えの介助、体位の変換など、夜間に必要となる短時間の身体介護を受けることができます。(1回あたり30分程度まで)
サービスの構成
夜間対応型訪問介護は、次の3つのサービスによって構成されています。
- 定期巡回サービス(定期的な訪問介護)
- 介護職員が計画的に利用者宅を訪問し、夜間に必要となる介護サービスを提供します。
- オペレーションセンターサービス(通報への対応)
- 資格を持ったオペレーター(看護師、介護福祉士、ケアマネジャー等)が、利用者やその家族からの通報に随時対応します。訪問の必要性があれば介護職員を向かわせます。※通報は専用の端末(ケアコール端末)を使って行われます。
- 随時訪問サービス(臨時の訪問介護)
- オペレーターからの要請に基づき、介護職員が臨時で利用者宅を訪問し、介護サービスを提供します。
事業所によっては、「オペレーションセンターサービス」を24時間体制で提供している場合があります。この場合、日中の「随時訪問サービス」は委託先の訪問介護事業所が提供することになります。
※日中の「オペレーションセンターサービス」を利用する場合は追加料金が発生します。
オペレーションセンターの有無
このサービスを提供する事業所には、「オペレーションセンター」が設置されているタイプと、設置されていないタイプがあります。
- 設置されている事業所
- 利用者からの通報に「オペレーションセンターのオペレーター」が対応します。
- 設置されていない事業所
- 利用者からの通報に「オペレーターを兼ねた定期巡回中の介護職員」が対応します。(このタイプの事業所では「オペレーションセンターサービス」は提供されません)
どちらの場合も、通報はケアコール端末を使って行われ、夜間の「随時訪問サービス」を同じように利用することができます。
※ただし、「オペレーションセンター」の有無により料金体系が変わります。
サービスの対象者
夜間対応型訪問介護のサービスは、「要介護1~5」の認定を受けた人が対象となります。
また、このサービスは「地域密着型サービス」となるため、事業所がある市区町村に住民票を置いている必要があります。
訪問スタッフ
訪問するスタッフは次の通りです。
スタッフの種類:「介護福祉士」「訪問介護員(ホームヘルパー)」
夜間対応型訪問介護のサービス内容
夜間対応型訪問介護では、主に次のサービスを受けることができます。
- サービス内容
-
- 通報への対応、緊急時の対応
- 安否確認
- 排泄、着替え、服薬、移動、水分補給等の介助
- 体位の変換、清拭(せいしき:身体を拭くこと)
自己負担額の目安
夜間対応型訪問介護の基本料金は次のようになります。
※オペレーションセンターの有無により料金体系が変わります。
オペレーションセンターが設置されている事業所
オペレーションセンターが設置されている事業所では、「基本利用料」は月単位の定額制、「定期巡回サービス」と「随時訪問サービス」は1回あたりの料金となります。
「随時訪問サービス」は、訪問する人数によって料金が変わります。
サービス内容[上段] | 自己負担額[下段] |
---|---|
基本利用料 | 1,025円 (1ヶ月につき) |
定期巡回サービス | 386円 (1回につき) |
随時訪問サービス (介護職員が1人で訪問) |
588円 (1回につき) |
随時訪問サービス (介護職員が2人で訪問) |
792円 (1回につき) |
オペレーションセンターが設置されていない事業所
オペレーションセンターが設置されていない事業所では、「定期巡回サービス + 随時訪問サービス」が月単位の定額制となります。
サービス内容[上段] | 自己負担額[下段] |
---|---|
定期巡回・随時訪問サービス | 2,800円 (1ヶ月につき) |